「秋サバは嫁に食わすな。」という
格言があります。
秋サバはとても美味しいものだから
「嫁に食べさせるのは勿体ないよ」
という意地悪な意味で使われること
が多いようです。
一方で、「サバの生き腐れ」という
ようにサバは足が早く傷みやすいし
油の多すぎる秋サバを食べて体調を
壊しては大変だから
「大切な嫁に食べさせてはいけないよ」
という解釈もあるそうです。
確かに秋から冬季にかけて、マサバは
油が乗り旨みもたっぷり
大変美味しいものです。
マサバは春から夏にかけて産卵するため
栄養分は卵に回ってしまい、この時期の
サバは油や旨味成分が少なく身が
パサパサしてあまり美味しくないのですが
産卵を終えたマサバは冬に向けて身体に
栄養分を貯めていきますので、秋には
油が乗って美味しくなるわけです。
中でも三陸沖(金華沖)の定置網で獲れた
マサバは、金華サバと呼ばれ当市場でも
人気の高級なブランド鯖です。
近年の交通の発達から当市場にも生食用として
扱われるマサバが潤沢に入荷しています。
サバはDHAやEPAを多く含み、脳の活性化に
効果があると言われています。
酢で〆ても良し、味噌煮にしても良しの万能な旬魚
秋鯖を深まる秋の食卓でいかがでしょうか?
共働きで仕事にも活躍し、ひとり2役・3役は
あたりまえの時代。
年中忙しい主婦にこそ、夏の疲れが出てくる秋には
栄養たっぷり旬の秋サバをぜひ味わって欲しいものです。
「秋サバは嫁に食わせろ。」
現代では、こちらのほうがピッタリきますね。
主婦だけでなく家族揃って、美容と健康
そして生活習慣病の予防にもよい旬の
秋サバを美味しく味わいたいものです。