2016/09/01

喜寿の次のお祝い傘寿

傘寿(さんじゅ)は、数え年で80歳のこと、

またその祝いをいいます。

これは、本用語の傘(からかさ)の略字が

縦書きの「八十」に見えることから、80歳を意味

するようになったそうです。

その他に、傘が開く、末広がり

などの意味から、「傘寿」と

言われるようになったという

説もあるそうです。

お祝い色(基調色)が決まっており、

傘寿を象徴する色は、「紫」や

「金茶(明るく黄色がかった茶色)」

などとなっています。

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着物で言うと黄八丈の色合いでしょうか?

東京都八丈島で織られている絹織物です。

古い歴史を持ちますが、江戸前期には

御殿女中や医師、富裕な商人など

限られた人々に愛用され、江戸後期には

粋な着物として庶民も着るようになりました。

艶やかな黄色、渋い樺色、漆のような黒を

組み合わせた格子柄の美しさは、黄八丈

だけが持つ独特の魅力です。

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黄色の染料は島に自生する

八丈刈安(かりやす)を煮て

つくりますが、樺色はマダミ(タブノキ)

の生皮、黒は椎の乾燥した樹皮を使います。

黒はさらに泥染めをして艶を出します。