2016/09/02

「もりそば」と「ざるそば」

お蕎麦屋さんのメニューで

「もりそば」や「ざるそば」

というメニューがありますが

この違いは ただ海苔がかけられているのが

「ざるそば」と思っている方が多いと思います。

現代の蕎麦屋では違いは海苔がのっているか

否かだけが共通した違いでしょうかね・・・

しかし、実は海苔は全く無関係です。


海苔なんてむしろ目印みたいなもので、


ざるともりを店の人が取り違えないようにしている

という説もあるほどです。

しかし正確に 言うと違いがあります。

まず「もりそば」ですが、江戸時代の

元禄の頃から「ぶっかけそば」というのが

流行っていました。

つまり汁が かかっている「かけそば」

みたいなものです。

その為それと区別する必要があり

汁につけて食べるそばを 「もり」と

呼ぶようになりました。

そばを高く盛ることから「もりそば」

と言われたそうです。

盛り付ける器が「せいろ」などは

「せいろそば」と呼ばれたこともあったそうです。

一方「ざるそば」は、江戸中期に江戸(東京)

深川洲崎にあった「伊勢屋」というお蕎麦屋さん で

そばを竹ざるに盛って出されたのが始まりのようです。

明治になって、「ざるそば」に海苔がかけられるように

なったそうです。

このときは「ざる汁」 という、「もりそば」で

使われている汁とは違ったようですが

今では「ざるそば」専用の「ざる汁」

を作るお店は少ないようです。