2017/03/03

お雛様人形。

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雛人形は女の子の健やかな成長を祈って飾ります。

その子に一切の厄災がふりかからぬよう

お雛様が身代わりになってくれるのです。

お母様の雛人形を譲ったり、姉妹で兼用するのは

避けたいものと書かれているサイトを目にしますが?

雛人形は身代わりだから一人に一つと耳にしますが?

そうなのでしょうか?

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お雛様は一人の子供に一個のものだから

不要になったら人形供養に出してお焚き

上げしてもらう、という一般的な考え方

には外れるとは思いますが、お雛様を

単なる厄を負うだけの人形(ひとがた)

にしてしまうのは忍び難いと思います。

お雛様を個の存在と認識し、我が家の

子を守ってもらう「守護形」として

我が家に招き入れ、一定期の役を

終えたら次に必要とする方に受け継い

でもらう、という考え方で良いのでは

ないかと思います。


我が娘といえど、このお雛様を大切に

してくれるかどうかなんてわからないので

簡単に捨てられたら大変です。



その昔は、家の財力を雛で見せつける富の

象徴的なところがあったので、誰もが所有

できるものではなかったはずですが、現代

ではどうしてこんな価格でお雛様ができる

のかというぐらい量産品にあふれています。

供養してお炊き上げするという方法は、大切

にしていたものを処分する方法として必要?

だとは思うのですが、簡単に手に入れられる

量産品のお雛様では、邪魔になったから処分

するというような、雛の消費に思えてならないです。

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しかし、一流の職人の手で作り上げたお雛様なら

できる限り後世に残しておこうと思うものでは

ないでしょうか。


人形(ひとがた)にするなら簡単なお雛様にして

職人が手をかけて作り上げたようなお雛様は

守護形(しゅごがた)として大事にお預かりし

守護の必要がなくなったらまた別の人の手で

大切に受け継がれていく存在であってほしいと

思います。

私、個人の考えではありますが、すごく賛同できます。