雛人形は女の子の健やかな成長を祈って飾ります。
その子に一切の厄災がふりかからぬよう
お雛様が身代わりになってくれるのです。
お母様の雛人形を譲ったり、姉妹で兼用するのは
避けたいものと書かれているサイトを目にしますが?
雛人形は身代わりだから一人に一つと耳にしますが?
そうなのでしょうか?
お雛様は一人の子供に一個のものだから
不要になったら人形供養に出してお焚き
上げしてもらう、という一般的な考え方
には外れるとは思いますが、お雛様を
単なる厄を負うだけの人形(ひとがた)
にしてしまうのは忍び難いと思います。
お雛様を個の存在と認識し、我が家の
子を守ってもらう「守護形」として
我が家に招き入れ、一定期の役を
終えたら次に必要とする方に受け継い
でもらう、という考え方で良いのでは
ないかと思います。
我が娘といえど、このお雛様を大切に
してくれるかどうかなんてわからないので
簡単に捨てられたら大変です。
その昔は、家の財力を雛で見せつける富の
象徴的なところがあったので、誰もが所有
できるものではなかったはずですが、現代
ではどうしてこんな価格でお雛様ができる
のかというぐらい量産品にあふれています。
供養してお炊き上げするという方法は、大切
にしていたものを処分する方法として必要?
だとは思うのですが、簡単に手に入れられる
量産品のお雛様では、邪魔になったから処分
するというような、雛の消費に思えてならないです。
できる限り後世に残しておこうと思うものでは
ないでしょうか。
人形(ひとがた)にするなら簡単なお雛様にして
職人が手をかけて作り上げたようなお雛様は
守護形(しゅごがた)として大事にお預かりし
守護の必要がなくなったらまた別の人の手で
私、個人の考えではありますが、すごく賛同できます。