2018/06/27

「仙台四郎」さん。

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 仙台四郎は明治時代に実在した人物で

この四郎さんが立ち寄る店が皆繁盛した事から

「福の神」と言われるようになりました。

(上の写真はとても幸せそうな笑顔を

していますが、30歳頃の

写真といわれています)
 

仙台四郎は本名を芳賀四郎といい

江戸末期に鉄砲職人の家庭に4番目の子

として生まれました。

生家は裕福だったのですが、いわゆる

「智恵おくれ」だったため「しろばか

(四郎馬鹿)」と呼ばれていたそうです。
 

しかし、生まれつき智恵おくれだったわけではなく

7歳の頃に川(広瀬川)に落ちて流され

意識不明になった時から知能の発達が遅れたようです。

その後四郎さんは街を徘徊するようになり

箒(ほうき)が立てかけてれば、勝手に

店の前を掃いたり、店先にひしゃくを

入れたままの水おけがあれば、これまた

勝手に水をまく。

といった行動をとったようです。

やがて四郎さんが掃除した店は繁盛すると

噂されるようになり、「福の神」と

呼ばれるようになるわけですが

実際に四郎さんが立ち寄った店は客が

入るようになったそうです。

四郎さんが「福の神」と噂されるようになると

わざと店の前に箒(ほうき)を立てかけたり

水おけを置き、四郎さんを招き入れようとする

店が増えたそうですが、そのような下心の

ある店には寄りつかなかったそうです。

四郎さんの知能がどれほど遅れていたのかは

不明ですが、どうやら、直感的に自分を本当に

歓迎してくれる店とそうでない店を

見分けていたようです。

そして、歓迎してくれる店が繁盛した

ということらしいです。

また、四郎さんは、子供のように明るく

純真で、いつも笑顔だったそうです。

体も丈夫で、四郎さんに抱いてもらった

子供は健康に育ったとも言われています。

その後何歳まで生きて、何時何処で亡くなった

のかは諸説があり、よくわからないようです。