「秋鮭」「紅鮭」「時鮭」「サーモン」
季節によって変わる呼び名なのです。
すべて同じだと思っているかたも
多いのではないでしょうか?
スーパーでよく見る銀鮭や紅鮭
サーモンなどのパッケージには
「チリ産」や「ノルウェー産」
など海外の表示が多いでしょう。
実は、日本で漁をしている鮭は
ほぼ「白鮭」だけ。
その「白鮭」にはいくつも別名があり
そのひとつが「秋鮭」です。
地域によって「秋味」とも呼ばれます。
鮭は川で生まれ、外洋を旅しながら成長し
産卵の時期に故郷の川に戻ります。
日本の川を母川とするのは白鮭だけで
それが帰って来るのを日本近海で
秋に捕まえるので「秋鮭」というわけです。
秋鮭ほどの漁獲量はありませんが、春から
初夏にかけて沿岸に寄ってくる生命力
あふれる若い白鮭が「時知らず」
またの名を「時鮭」と言います。
また、デパートで1尾数万円で扱われる
高級品「鮭児」は、産卵で戻る鮭の
群れの中にごく稀に見つかるキラリと
光る銀色の若鮭で、脂肪たっぷりで
身が厚く、刺身にするとおいしい白鮭です。
食事に鮭と新米と、みそ汁があると
ホッとします。