2017/12/25

お正月飾り。

78-194-1_sl1.jpg歳神様を迎える目印とされる「門松」は

最近は一対の松の枝だけが多いようですが

新年らしく『松竹梅』の三種類の植物を

組み合わせた形に調えられている場合もあります。

松は神の依代(よりしろ)と信じられ

歳神様・歳徳神が乗り移る木と崇められたようです。

別名「お松様」とも、「松飾り」ともいわれます。

一年中緑の色が美しく青々としている縁起の

良い木であることが、神の宿る木とされたのでしょう。

「竹」はすくすくと伸びる力が強く、雪にも

折れることのない強い生命力の象徴として、添えられました。

「梅」は、寒中にも花をつけるということで

生気と華やかさを表すとされたようです。

この松竹梅は元々は中国からの伝わったもので

「歳寒の三友」と呼ばれて画題とされたものが

日本に入ってきて吉祥の象徴となったとのこと。

本格的な門松の造り方では、松を中心に据えて

竹を後に添え、梅を手前に置きます。

裾には割り薪を並べ、荒縄で巻く形になります。

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梅の替わりに「南天の実」を添える場合もあり

「難を転じて福となす」との縁起物のようです。

門松の様式は、地方や家々で様々なようですが

門や玄関前の左右に飾られます。

向かって左側を雄松、右側を雌松と呼びます。