2016/12/01

三の重料理。

三の重

筑前煮や煮しめなど

季節の野菜をたっぷり

使った煮物を詰めます。

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◆昆布巻き

こんぶは養老昆布=よろこぶで

不老長寿とお祝いの縁起物です。

「子生(こぶ)」の字をあてて

子孫繁栄を願うものでもあります。

また、巻物に通じることから

伊達巻同様、文化の反映や学問成就の

意味も持っています。

◆煮しめ菜を中心とした野菜

などを一緒に煮た煮しめには

家族が仲良くいっしょに結ばれる

という意味があります。

もちろん! 煮しめに入る具材も

それぞれ意味を持っています。

◆里芋   

親芋にたくさんの小芋が付くことから      

子宝に恵まれますようにという

願いが込められています。

◆くわい 

最初に大きな芽が出ることから

「めでたい」にかけて、出世(芽が出る)

を願った食べ物です。
     

黄色に色づけ(クチナシで着色)

することで財を表し、お金や豊

かさを祈願します。

また、昔の仮名遣いで「か」

を「くわ」と書いたことから      

くわい → かい → 快 で      

一年を快よく過ごすことが

できるように。

という説もあります。

◆陣笠椎茸(椎茸)      

椎茸の笠を陣笠に見立てたものです。

神様へのお供えとして珍重されて

いた椎茸は、元気、壮健への願い

込められています。

◆楯豆腐(豆腐)

煮含めた高野豆腐に焼き目を

つけて楯に見立て 家が守ら

れるように。

という祈りを込めたものです。

◆手綱こんにゃく      

こんにゃくを手綱に見立てたもので      

手綱を締めて心を引き締め、己を

厳しく戒め戦いに備える心を養う

ということを意味しています。  

武家社会の名残がここにあります。

また、「結び目」が

円満」

「良縁」に通じることから

縁を結ぶという縁起を担いで

用いられます。

◆梅花にんじん 梅は、花が

咲くと必ず実を結ぶことから

縁起ものとされています。

また、にんじんの赤色は寿を

あらわすとも言われています。
     

ちなみに、円くかたどった

にんじんは、日の出にんじんと

呼ばれます。

まんまるは良縁を意味するそうです。

◆たけのこは成長が早いので

子供がすくすく育つように願って      

天に向かって伸びるので、立身出世

を願った 。

その成長する様子を家の繁栄にたとえた  

など、様々な説があります。

一言でおせち料理といっても

お住まいの地域によって違いが

あります。

あれがない。

と思う料理もあるかもしれませんが

そのあたりはご勘弁ください。

それにしても、重箱の中には

たくさんの願いが込められ

ているものですね。

お正月が楽しみです。