2016/08/28

家紋

紋は入れる位置と数が決まっていて、

一つ紋、三つ紋、五つ紋の三通りあり、

数が増えるごとに格が上がります。

最初に背縫いに背紋を入れると一つ紋と呼び、

次に両後ろ袖に袖紋を加えると三つ紋に、

両胸に抱き紋(胸紋)を入れると

五つ紋となります。

女性用は直径5分5厘(2.1cm)が

一般的です。

紋を入れると礼装になるため

おしゃれ着には向かなくなります。

DSCF0008.JPG

五つ紋:背紋、袖紋、抱き紋すでてに

染め抜き日向紋を入れる。

※染め抜き紋には、「日向紋〈ヒナタモン〉」

「中陰紋〈チュウカゲモン〉」「陰紋〈カゲモン〉」

の三種類があります。

その中でも「日向紋」が最も格が高く、

日向五つ紋は、留袖・黒喪服・男性用

の第一礼服にだけ付けられます。

黒留袖と黒喪服には必須です。

背紋(ご先祖様)、袖紋(両親)、抱き紋(兄弟)、

ということで・・・。

黒留袖、黒喪服は

黒留袖と黒喪服は大切な機会にしか着ることはありません

そのような席に違う家紋が入ったレンタル

などは、お勧めできません。

三つ紋:背紋と袖紋に入れる。

陰紋や縫い紋でも良いが、

染め抜き日向紋が基本。

色留袖や色無地に入れる。

一つ紋:背紋だけに入れる。

色留袖や色無地、訪問着、

礼装用の江戸小紋、色喪服に入れる。

洒落紋:基本は背紋の一つに。

江戸小紋、無地の紬などに入れる。