生産性を無視して美味しいお蕎麦を
追求する姿勢が、このお店のスタイルを
如実に表しているお店「やすみ亭」さん。
のれんをくぐると・・・
そこは・・・・
店内は明るくボサノヴァが流れていて、いっけん
カフェのような雰囲気です。
お客様が描いてくれたと素敵な外観も
飾られています。
江戸より伝わる美味いお蕎麦の格言に
「蕎麦は三タテ」とあります。
すなわち・・・
・「挽きたて」
・「打ち立て」
・「茹で立て」が美味しいと・・・。
古来より言われてきたのに、本当にオーダーの
度に実行している店など殆どないのでは・・・
それは、蕎麦の持つもう一つの側面気の短い
江戸っ子のファーストフードニーズ
をも満たしながら発展してきたゆえんで
上手いと言われるこだわりの蕎麦屋でも
朝打って昼提供するのが限界だったのでは?
しかし、プロの蕎麦屋は体験として知って
いるので蕎麦を打ってすぐに茹でる
ことはしません。
製麺の仕方やそば粉の状況などにも
よりますが若干寝かせた方が美味しく
もちろん伝統の中に蕎麦屋のスピーディーな
食文化も含まれており、重要な要素だから
一般的なお蕎麦屋さんも否定すべき
ではありませんが・・・
けれど、世の中に一軒くらいこういう
店があってもいい。
蕎麦粉の香り、捏ねる際の芳香、口いっぱいに
広がる香り蕎麦つゆを付けた時の変化や
塩で食べさせたりと・・・
気さくなご主人が丁寧に一つ一つ教えてくれます。
試行錯誤5年間研究してできたお蕎麦の違いなど
それが、鎌倉天国「日隠れ」
器がホタテの貝殻で二口づつくらいの量で盛られてきます。
流行っていると聞き思いついた仙台せり鴨そばです。
せりの魅力はなんといっても独特の風味と
歯ごたえが鴨汁にピッタリと合います。
シャキシャキとした歯ざわりが楽しく、せりの香りが
口と鼻いっぱいに広がって箸が止まりません。
せりが根付きで出てくるあたりが最高です。
とにかく美味しいお蕎麦屋さんで表現しきれませんので
一度、自分で食べて実感してみてください。
全て味わえる「やすみ亭」さんがある事は
幸せなことです。